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ウクライナ大統領選で問われたユシチェンコ大統領の功罪
ウクライナ大統領選で問われたユシチェンコ大統領の功罪
1月18日21時2分配信 産経新聞
ウクライナ大統領選の開票の結果、ユシチェンコ大統領の再選への道は閉ざされ、任期を終えることが確実になった。大統領は民主化政変「オレンジ革命」で国際社会の注目を集めたが、目標だった欧米接近は大きな成果に結びつかなかった。半面、政治や言論の自由を拡大したとの評価も聞かれる。ユシチェンコ大統領の在任5年間の功罪を検証した。
大統領在職中、ウクライナの政局は大統領と首相、それに最高会議(一院制議会)が権力闘争を繰り返し、迷走した。その一因が大統領権限を大幅に狭めた憲法改正だ。
改正は、ユシチェンコ氏が当選した2004年12月のやり直し決選投票の直前、与党側が要求して実現した。(1)首相候補は大統領が提案し最高会議が任命する(2)外相と国防相以外の閣僚は首相が提案、最高会議が任命する-が骨子だ。
ユシチェンコ大統領の人事案は最高会議に否決されるなど外相は5年で3回交代。一時は親露派政党「地域党」との政策協定の締結を強いられ、ロシアからも天然ガス輸送を一時停止するなどの圧力を受け、指導力を発揮できなかった。
「ユシチェンコ氏がウクライナ民族主義や欧米接近を強硬に訴えすぎた面は否定できない」(オレンジ革命時の民主化支援組織「ポラ」元幹部)との分析も聞かれる。
ただ、強権姿勢が目立ったクチマ前大統領時代に比べ、この5年で政治的自由が拡大した-と積極的にとらえる向きは少なくない。
キエフの政治評論家、カラショフ氏は「ウクライナは大統領の後継指名で流れが決まるロシアとは違う。選挙で野党が勝利する民主主義の国だ」と話した。メディアも大統領批判を堂々とできるようになり、言論の自由も広がったとみる識者が多い。
一方、オレンジ革命をともに主導したティモシェンコ氏と大統領の関係がこじれた点については、両者の政治手法の違いが原因だとする見方もある。在キエフの外交筋は、「ティモシェンコ氏は、最終決定は他人に任せず、敵を見つけてはたたいていくスタイルで、ユシチェンコ氏とは当初から肌が合わなかったのでは」との考えを示した。(キエフ 佐藤貴生)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100118-00000597-san-int

