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北方領土ビザ訪問、政府はずさんな対応
北方領土ビザ訪問、政府はずさんな対応
TBS系(JNN) 11月12日(金)0時46分配信
この夏、択捉島で撮影された写真。企業には「クリル(北方領土)はロシアの領土」といった横断幕が掲げられ、釣り好きのロシア人たちでにぎわいます。この写真を撮影したのは日本の商社の社長です。ロシアのビザでサハリンに入り、「入域証明書」を取得して択捉を訪問しました。仕事を終えて帰国すると、外務省の係官を名乗る人物から一本の電話が掛かってきたといいます。
「(外務省の係官は)『行っちゃいけないことをご存じなかったんですか?』と。(私は)『知らなかった』と。(外務省の係官は)『これは発表されています』と。どこに書いてあるか聞くと 『外務省のホームページに書いてあります』と」(商社関係者)
メドベージェフ大統領が今月1日に訪問を強行した北方領土。日本政府はロシアのビザを取得して北方領土に渡航しないよう国民に要請しています。ビザを取得すれば、ロシアの領土だと認めることになるからです。89年の渡航自粛を求める閣議了解を根拠とした措置ですが、実際はビザを取って北方領土を訪問する人間が後を絶ちません。
「閣議了解というものがあって、それに反するということを十分に周知徹底する必要があると思います」(岡田克也外務大臣〔7月30日当時〕)
政府はこれまで、ビザ渡航者には「厳重注意する」と主張してきましたが・・・
「電話だけですよ」(商社関係者)
実態は電話一本だけ。
「日本人がロシアのビザを取って(北方領土に)行ってはいけないことになっています。閣議了解をご存じですか?」(外務省の係官)
「知りません」(社長)
Q.「二度と行かない」とは言っていない?
「言ってない。向こうの話を聞いて、『ああそうですか、そうですか』ということで終わっている。本当にやりたかったらもっとやり方があるはず。『外務省に来て説明しろ』とか」(商社関係者)
電話の主は外務省のウェブサイトにある「閣議了解」のページを確認するよう求め、電話を切ったといいます。
「(政府は)ただ注意をするだけ、日本国民にすら北方領土問題でまともな対応ができない政府が外国政府に対してまともな対応ができますか?」(青山学院大学国際政治経済学部・袴田茂樹教授)
旧ソ連の崩壊後、日本政府は人道支援やビザなし交流を進め、いわば「経済援助」を切り札に北方領土の「日本化」を図ってきました。ですが、経済発展めざましいロシアは近年、人道支援を拒否して独自に開発を進めています。日本企業にとってはビジネスチャンスが目の前にありながら立ち入ることができないもどかしさがあるといいます。
Q.社長はまた行く可能性ある?
「商売ができるのなら。でもそれはちょっと考えなきゃいけない。しばらくは行かないつもりですよ」(商社関係者)
(11日23:09)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20101112-00000007-jnn-pol

