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.ロシアより"弾"をこめて!? 旧ソ連圏の軍事基地 貸借期間延長相次ぐ

.ロシアより"弾"をこめて!? 旧ソ連圏の軍事基地 貸借期間延長相次ぐ
産経新聞 10月5日(火)7時56分配信

 【モスクワ=佐藤貴生】ロシア軍が駐留する旧ソ連圏の軍事基地で、貸借期間を大幅延長するケースが相次いでいる。ウクライナとアルメニアに続き、米軍も駐留する中央アジア・キルギスでも駐留期間を延長する方向で協議が進められている。一連の動きには軍事力を通じて周辺地域への影響力を確保したいとのロシアの思惑がにじむ。ただ、米国と主導権を争うような動きはロシアにとって得策でないとの意見もあるほか、地域不安定化の火だねとしてくすぶる懸念も残っている。

 ◆駐留米軍を牽制

 9月中旬に訪露したキルギスのクダイベルディエフ国防相は、首都ビシケク近郊の基地に駐留するロシア軍について、駐留期間を「署名から49年間」とする新たな協定をロシア側に提案、来年3月までに調印するとの見通しを示した。ロシア側からは駐留延長協議を確認するコメントはまだ出ていない。

 キルギスでは10日に議会選が行われる。今春以降の大規模な反政府暴動や民族衝突を受けて発足した臨時政府にすれば、治安維持能力の拡充は急務だ。キルギスは基地の年間使用料450万ドル(約3億9千万円)に相当する兵器をロシアから受け取ってきたが、こうした事情から使用料引き上げをめぐる攻防が続いている可能性もある。

 ロシアはアフガニスタンで対テロ戦争を続ける米軍に、物資輸送で自国領の通過を認めるなど、一定の対米協力姿勢を示してきた。 しかし、キルギスとの長期駐留協議は同国を対テロ戦争の後方支援拠点と位置づけて駐留する米軍をにらみ、ロシア軍の存在感を強めたいとの思惑が反映されている。

 在モスクワの軍事評論家ゴリツ氏は、「ロシアは周辺地域の主導権を米国と争っていると考え、(キルギスへの)米軍駐留はマイナスだと思っている。が、それは間違いだ。米国がアフガンで失敗すればロシアにも被害が及ぶ」と指摘、麻薬やテロリストの流入増加を防ぐためにも一層の対米協力に動くべきだとの見方を示した。

 ◆懸念払拭努める

 ロシアは4月、2017年に貸借期限が迫った黒海沿岸セバストポリの海軍基地について、期間を25年間延長し42年までとすることでウクライナ側と合意した。同国では今年初め、貸与延長を拒否してきた親欧米派に代わり親露派地域出身の大統領が誕生、ロシアはその好機に、地中海をのぞむ橋頭堡(きょうとうほ)を確保した形だ。

 ロシアは8月には、地上軍や防空部隊が駐留するアルメニアとの間でも、政府間合意(1995年締結)で2015年までとしていた駐留期間を44年までとすることで合意した。

 アルメニアは隣国アゼルバイジャンとの間で、これまで数万人が死亡したとされる民族問題(ナゴルノカラバフ紛争)を抱えている。メドベージェフ露大統領は延長合意直後の9月初旬にアゼルバイジャンを訪問、「(駐留延長は)平和と秩序を保証し、地域の安定を維持する目的だ」と述べ、アゼルバイジャン側の懸念払拭(ふっしょく)に努める一幕もあった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101005-00000123-san-int

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