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露、経済悪化で「移住計画」 自動車産業の町から500世帯がサンクト近郊に

露、経済悪化で「移住計画」 自動車産業の町から500世帯がサンクト近郊に
2月4日7時56分配信 産経新聞

 【モスクワ=佐藤貴生】低迷する地方経済の打開策として、ロシアが国民の「大量移住計画」を検討している。国内最大手の自動車メーカー、アフトバスがある南部トリヤッチの住民が対象で、北西部サンクトペテルブルク近郊に列車の車両製造工場を造り、年内に最大500世帯を受け入れる計画だ。トリヤッチは単一産業に地域経済が依存する「企業城下町」の中でも最大規模で、国内に300カ所以上あるこうした地区の不景気対策のモデルケースとして注目される。

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 露経済紙ベドモスチなどによると、サンクトペテルブルク近郊の町ティフビンに建設中の車両製造工場は年内にも完成し、新たに3500人を雇用する。周辺では住宅の建設も進んでおり、移住希望者は低利の住宅ローンが利用できる。

 トリヤッチは大衆車ラダを主に生産するアフトバスのおひざ元で、人口70万人のうち10万人以上が同社で働いていたが、需要の冷え込みでラダは昨年の販売台数が前年比で44%も減り、倒産の危機に直面している。同社は春までに従業員3万人を削減する計画だ。

 ロシア政府は昨秋、企業城下町の主力産業が衰退した場合、別の町に移住できるよう環境を整える方針を表明した。ただ、都市機能が充実しているトリヤッチから、どれほどの人が移住に踏み切るかは不明だ。

 アフトバスのある従業員は露紙に、「あそこ(ティフビン)は寒いし、町は10分の1ほどの規模しかない」とし、移住は考えていないと話した。社会政策の専門家も、「問題を他の場所に置き換えるだけ」「移住者はいずれ、別の場所に移ってしまうだろう」などと否定的な考えを示した。

 政府系ロシア新聞によると、地域発展省は、労働人口の25%以上が1つの産業に従事している-などの条件に該当する「企業城下町」は、全土に335カ所あると算定した。このうち、経済危機が深刻な27地区については緊急に再建計画を策定するとしている。

 27地区の人口は計290万人。大半がソ連時代に栄えた重工業に依存し、老朽化した施設を改善する資金もなく、品質低下に歯止めがかからないのが実情だ。南部ボロネジ州のある町では、1930年代にできた工場で住民の5人に1人が働いているほか、西部キーロフ州の機械工場の製品は主要顧客である国防省から買い取りを拒否され、給料の不払いが続いているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100204-00000058-san-int

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