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<ロシア>元石油王横領裁判 摘発時の閣僚、法廷で擁護証言
<ロシア>元石油王横領裁判 摘発時の閣僚、法廷で擁護証言
7月4日23時8分配信 毎日新聞
【モスクワ大前仁】ロシアでかつて「石油王」と呼ばれた人物に対する横領事件の刑事裁判が先月、モスクワで開かれた。元石油王は既に別の刑事事件で服役中だが、一連の事件はプーチン大統領(現首相)時代、元石油王が野党を支援してプーチン氏に反抗したことへの「政治弾圧」とみられてきた。だが、今回の法廷では当時の閣僚ら2人が元石油王を擁護する発言をし、憶測を呼んでいる。
被告は、ロシアの旧石油大手ユコスのミハイル・ホドルコフスキー元社長(47)。下院選挙に向け野党を支援していた03年に脱税と横領容疑で逮捕。05年に懲役8年の実刑を受け、シベリアの刑務所に送られた。
今回の裁判は、「社長時代に3億5000万トンの石油を横領した」としてプーチン大統領時代に摘発、昨年起訴された事件を巡るものだ。来年に刑期を終えて自由になるのを阻止する狙いの「出来レースのような裁判」とみられていた。
先月21日の法廷で擁護の証言をしたのは、国内最大の政府系商業銀行「ロシア貯蓄銀行」のグレフ頭取(プーチン政権時代の00~07年に経済発展貿易相)。「大規模な横領があったなら私自身が知っていたはずだ」と言い切った。翌22日には、現閣僚のフリステンコ産業貿易相が、「そのような規模の石油抜き取りは聞いたことがない」と述べた。
元社長側が今回求めた証人出廷で、応じたのはこの2人だけ。弁護人は「無罪主張を裏付ける重要な証言」と評価したが、一方で有罪判決は揺るがないとの見方が一般的で、最長で22年6月の追加的な懲役が言い渡される可能性があるという。
08年にプーチン政権を引き継いだメドベージェフ大統領は「司法改革」を公約している。このためグレフ氏らがメドベージェフ氏の意向を受け、元社長を擁護することで、西側諸国に改革推進をアピールしたのでは、との憶測が流れた。
また、「(有罪が決まった裁判に)正統性を与える目的に過ぎない」(反政府市民連合「連帯」の指導者ネムツォフ元副首相)との冷ややかな観測もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100704-00000071-mai-int

