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<ウクライナ>大統領選 前回、露骨な介入姿勢のロシア静観

<ウクライナ>大統領選 前回、露骨な介入姿勢のロシア静観
1月31日19時23分配信 毎日新聞

 【モスクワ大木俊治】7日に決選投票が行われる旧ソ連のウクライナ大統領選で、04年の前回選挙では露骨な介入姿勢を見せた隣国ロシアが、一転して静観姿勢を取っている。親露派のヤヌコビッチ前首相(59)だけでなく、親欧米派とみられてきたティモシェンコ首相(49)も今回はロシアとの関係改善を約束している。接戦を繰り広げる両者のどちらが勝っても、ロシアと敵対的なユーシェンコ現大統領の路線は修正されると余裕を持っているようだ。

 1月17日に行われた大統領選第1回投票の得票率は1位のヤヌコビッチ氏が35.32%、2位のティモシェンコ氏が25.05%だった。ティモシェンコ氏は、3位となったティギプコ元中央銀行総裁に首相指名を約束して選挙協力を取り付けようとするなど巻き返しを図っている。

 ロシアのラブロフ外相は22日の会見で、どちらが勝っても「(第1回投票で敗退した)ユーシェンコ現大統領の反露イデオロギーから脱却するのは間違いない」と期待を表明。メドベージェフ大統領は、それまで派遣を凍結していた駐ウクライナ大使を25日に着任させた。どちらの候補が勝っても関係改善に乗り出す姿勢を明確に示したものだ。

 04年大統領選では、ロシアは当時のプーチン大統領(現首相)が2度にわたってウクライナを訪れ、ヤヌコビッチ候補支援を打ち出した。決選投票は、欧米に後押しされたユーシェンコ氏とヤヌコビッチ氏の争い。中央選管はヤヌコビッチ氏の勝利と発表したが、「オレンジ革命」と呼ばれる激しい抗議運動でやり直し投票となり、ユーシェンコ氏が当選した。この時は露骨な介入で有権者の反発を招いたとの反省も、今回の慎重対応の背景にあるようだ。

 一方、前回ユーシェンコ氏とともにオレンジ革命を主導し、ロシアの「敵」だったティモシェンコ氏が、08年に起きたグルジア紛争のころから大統領と距離を置くようになった点も大きい。プーチン首相は昨年、ウクライナ向け天然ガス価格交渉で合意をまとめたティモシェンコ首相を「仕事のできる相手」と評価した。

 ただ、いずれがロシアにとって「くみしやすい」かについては議論が分かれている。カーネギー国際平和財団モスクワセンターのリャボフ常任研究員は、「相手としてやりやすいのはティモシェンコ氏」とみる。強力なリーダーシップと決断力で政策を進める手法がプーチン首相と似ているという。一方、ヤヌコビッチ氏は重化学工業界の利益を代弁する調整型の政治家で、決断に時間がかかるうえ、国内企業の意向を受けてロシアにガス価格の値下げを求める考えを示している。

 これに対し、政治評論家のニコノフ氏はイズベスチヤ紙への寄稿で、ヤヌコビッチ氏がロシアの政権与党「統一ロシア」と提携する地域党の党首であり、欧州やロシアと敵対するグルジア政権とつながりの深いティモシェンコ氏より「ロシアの政界には好ましい」と指摘している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100131-00000024-mai-int

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