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ロシア・ポーランド、悲劇が生んだ"融和" 政府機墜落、相次ぐ弔意に感謝の声
ロシア・ポーランド、悲劇が生んだ"融和" 政府機墜落、相次ぐ弔意に感謝の声
4月15日7時56分配信 産経新聞
【モスクワ=佐藤貴生】ロシア西部でポーランド政府専用機が墜落、カチンスキ大統領夫妻ら要人約90人が死亡した事故で、ロシア政府の手厚い対応や国民からの弔意にポーランド側から感謝のメッセージが寄せられている。欧米でも歴史的対立を抱える両国の関係好転の契機になるとの見方が出ており、事故は思わぬ結果をもたらしつつある。
ロシアは事故の犠牲者の身元確認から原因究明に至るまで、ポーランドと合同で作業を進めている。
在モスクワのポーランド大使館の周囲にはロシア人らがささげた花やロウソクが並べられ、訪問者が絶えない。大使館の参事官は「心からの哀悼の意と連帯感の表れと受け止めている。記帳の希望も強く、今週末まで延長した」と語った。
こうした中、露大統領府は14日、カチンスキ大統領夫妻の国葬に出席するためメドベージェフ大統領が18日にポーランド南部クラクフを訪問すると発表した。
英BBCなどによると、プーチン露首相が事故発生当日、現場でポーランドのトゥスク首相と抱き合う場面を同国のテレビが繰り返し放映。ポーランドでは「プーチン氏は首相としてではなく、ただの人間として振る舞った」との声も出た。現地紙は「逆説的だが、(事故は)ロシア、ポーランド両国をこれまでになく接近させる機会になった」との論評を掲載した。
ただ、両国の歴史的な相克が、ロシアの今回の対応で清算されるとは考えにくい。帝政ロシアなどによる18世紀のポーランド分割に続き、ソ連は1939年にナチス・ドイツとともにポーランドに侵攻、第二次大戦後も半世紀近く支配下に置いた。こうした歴史は高齢者らに、忘れがたい記憶として刻まれている。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、「両国民の感傷的な思いは理解できる。が、プーチン首相がどんな人物かは皆知っている。彼はKGB(旧ソ連国家保安委員会)出身だ」というポーランドの71歳男性の言葉を紹介。また、70年前に2万人以上のポーランド兵が虐殺された「カチンの森事件」について、ロシア共産党がソ連ではなくナチス・ドイツの仕業と主張していることも指摘した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100415-00000037-san-int

