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モスクワ市が「違法」住宅を破壊 住民は抵抗
モスクワ市が「違法」住宅を破壊 住民は抵抗
1月22日20時26分配信 産経新聞
【モスクワ=遠藤良介】モスクワ西部の川岸住宅地で21日、市当局が「違法建築」と主張する住宅の強制撤去が始まった。当局側は「裁判所の決定だ」とし、同日未明に警察とみられる武装部隊を動員して住民らを拘束、荒々しく住居の破壊を開始した。住民らは「住宅に違法性はなく、裁判所の最終判断も出ていない」「権力の乱用だ」と真っ向から対立している。
住民らによると、21日午前3時ごろに武装部隊が乗り込み、住民約15人をバスに連行して車内で催涙ガスをまくなどした。この日は重機によって3軒が破壊されており、当局は近日中に18軒を排除する方針だ。現地には、ロシア人の多くが持つ菜園付きの別荘ダーチャや、一戸建て住宅が立ち並んでおり、約50世帯がここを生活拠点としている。
この一帯は1950年代に菜園用地として河川労働者に分与され、小家屋の建築も認められた。その後、ソ連崩壊後に土地が転売され、一戸建て住宅が建てられてきた経緯がある。モスクワ市は98年に一帯を自然保護公園に指定して以降、「公園敷地内の建築は禁止されている」などと住宅の撤去を主張し始めた。
住民のシュトイコさん(39)は「すぐ近くには官僚のエリート住宅群や商業施設もある。庶民を標的にした土地の乗っ取りというほかない」と指摘。リベラル政党「ヤブロコ」のミトロヒン党首も「移転に伴う補償の話は全くない。ロシアの権力がいかに庶民の財産を軽視しているかの表れだ」と語っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100122-00000600-san-int

